三重の小さな三セク・伊勢鉄道 Part2

こんにちは。
先週土曜日の話ですが、JR各社でダイヤ改正が行われましたね。北陸新幹線(2015)、北海道新幹線(2016)と続いてきた開業ラッシュですが、今年はJR西日本可部線・可部~あき亀山のみにとどまりました。このニュースを知った時の管理人は、なぜか去年の名松線復活が思い出されました笑

伊勢鉄道を知る・第2弾は運転上の特徴です。

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こちらが伊勢鉄道の路線図になります。
伊勢鉄道伊勢線の起点は河原田、終点は津となっており、その間に計8駅存在します。ご覧の通り、四日市と津を短絡的に結んでいるのがお分かり頂けるでしょうか。また、線内に有人駅は3駅あるように見えますが…

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鈴鹿の営業時間(きっぷ販売)は
7:50~10:20、10:35~12:20、13:00~14:20、
15:05~15:40、16:00~17:15
という超変則的な時間帯だけですし、

玉垣の場合駅自体は無人駅ですが、きっぷの販売等は隣接する本社で行われます。ここも8:30~17:00だけですが。

だから実質的には津だけが常時有人駅…とも言えないのが悔しい。津の西側は近鉄、東側はJR東海の管理なので、伊勢鉄道管理ではないんです… そもそも伊勢鉄道に磁気きっぷはないので、結局はどちらかの駅員氏の手を借りることになります。

そんな伊勢鉄道JR東海ですが、「一応」相互直通運転を行っています。というのも何か微妙なんです笑

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・快速みえ(名古屋~伊勢市・鳥羽)
・特急ワイドビュー南紀(名古屋~新宮・紀伊勝浦)
が乗り入れており、線内では鈴鹿のみに停車します。ただし快速みえは朝の上り(名古屋方面)の3本が中瀬古に停車します。前回お話したように「四日市と津のバイパス線」目的で作られたため、その役目をしっかり貫いていますね。

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一方で伊勢鉄道JR東海はというと、
・普通(四日市~津)
だけ。朝に1往復のみ河原田発着が存在しますが、それ以外は関西本線を通って四日市まで直通します。

河原田と四日市の間に南四日市という駅がありますが、名鉄の下地・船町ようなJR駅通過はせず、伊勢鉄道の列車もちゃんと止まりますよ。

これこそが「一応」相互直通で、普通列車と特急列車という種別の違いでの直通運転なんですよね。

ちなみに上の写真は四日市にて撮影した、313系とイセⅢ形の2ショットです。JR東海ホームはもっと写真手前なので、伊勢鉄道ホームは隅っこに追いやられているという…

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運転形態なのですが、

四日市~河原田はJR東海関西本線と重複しているため、亀山行と津行が各1本/h、計2本/h運転されています。(快速みえと特急南紀四日市停車・河原田通過)

・河原田~津(伊勢鉄道線内)は多くて2本/h、少なくて0本/hで、朝に各方面ともに玉垣始発が数本あります。

四日市鈴鹿・津間の移動を考えると、快速みえが1本/hが加わり、数時間おきに特急南紀も来るため3本ないし2本/hとなります。

・他社線乗り入れのよる乗務員交代は無く、快速みえも特急南紀普通列車もそのまま運転します。ちなみに普通列車はすべてワンマン運転です。

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結構使い勝手の悪い…悪く言えばそんな感じでしょう笑 朝夕の通勤・通学ラッシュは需要がそれなりだからだと思いますが、これでは並行する近鉄名古屋線に勝てないのも納得せざるを得ません。

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しかし、

・快速みえ(四日市~津) 21分/710円
停車駅:鈴鹿

近鉄急行(近鉄四日市~津) 30分/490円
停車駅:塩浜・伊勢若松・白子・江戸橋

停車駅の差が9分の差を生み出しているのは事実です。伊勢鉄道通過分の運賃を含むせいで割高になっていますが、「9分の対価が220円」と考えたら…

いやノーコメントにしておきます笑

以上、伊勢鉄道の運行形態についてでした。
ありがとうございました。

※1枚目の画像 伊勢鉄道ホームページより