12/15 リニモ車両基地に潜入

こんばんは。
やっと学校が終わり、後は課題の山を片付けるに徹するだけの管理人です。気づけば今年もあと1週間ちょっと、鉄道旅の計画も立てなければ…

さて本題へ。
愛知県豊田市リニモ車両基地見学にやって来たので、雑ながらさらっと説明していこうと思います。

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物凄く白飛びした写真ですが、どうやら洗車中だったようで。ここは愛知交通鉄道の本社と車両基地を兼用しており、その入庫を兼ねた藤が丘発愛・地球博記念公園行きの最終電車が設定されています。

愛知高速鉄道は2005年に開催した愛知万博のアクセスを担うべく2000年に設立され、2005年3月に名古屋市名東区の藤が丘と豊田市の八草を結ぶ8.9kmの「東部丘陵線(Linimo)」を開業させました。

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この路線の特徴はなんといっても常電導吸引型(HSST)による日本初の磁気浮上式鉄道(リニアモーターカー)であるということです。ざっくり概要を言いますとHSSTとは「磁石の加減を調整して線路から0.8mmだけ浮いて走る」技術とのこと。

車輪を必要としないため騒動や振動を抑えることができ、何せ浮いてるもんですから加減速や速度性能も優れているんだとか。ちなみに駅停車中も常に浮いており、レールにストッパーみたいなものを挟むことで揺れを防いでいるんだそうです。

あ、ちなみに上の写真はこの日のメインイベントだった「浮上体験」の様子です。先程の通り運転中は常に浮いているので、このように線路の上に降りている光景は起点と終点でのみ見ることができる…といってもホームドアで見えないので、この体験は案外貴重だったりします。まあ分かりにくいですけど。

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車庫の全体像がこちら。もんのすごい広さですが、車両の奥に線路が広がっていました。

万博開催時は物珍しさを求めて多くの来場客が詰めかけ、一時は「重すぎて浮かない」という致命的なトラブルに陥ったことも。そりゃ最短3分間隔・6両編成の地下鉄東山線リニモとでは輸送能力が違いますからね。公式側もJR中央線・愛環線経由を推奨していたくらいです。

しかしそれよりも痛手だったのが万博終了後。沿線には多くの大学や高校があるにも関わらず、時間やら運賃やらで押され開業2年目の利用者数は予測の約3分の1にまで落ち込んだそうです。何だか「予測をミスった」というのはよく聞く話ですね笑

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本社内では社員の方と思わしき方がリニモの概要を説明してくださったり、グッズ販売を行っていました。写真は名鉄築港線に沿って建設されたHSST実験線を走行した試験車両の模型です。ここからリニモの歴史が始まったといっても過言ではありませんな。

まあ会社としても沿線大学にリニモの駅からスクールバスを出すよう頼んでみたり、萌えキャラを誕生させたり、はたまた沿線に大型ショッピングセンターの出店が相次いだこともあって、最近では黒字を叩き出すようになったそうです。

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長々と説明しましたが、東海地区にもこんなユニークな路線があることがお分かり頂けたでしょうか。藤が丘~はなみずき通を除いて高架区間が続き見晴らしは抜群ですんで、ぜひとも乗りに来てはいかがでしょうか?

最後に宣伝をしたところで今回はこの辺で。
ありがとうございました。