〈3/26 弾丸北海道旅‐3〉夕張を支えた路線を訪ねる

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こんばんは。
もうすぐ通学定期券が切れることに気づいた…はいいものの、今使っているICカードが明らかに曲がっているんですよね。今は問題なく使えているんですが、いっそのこと交換したほうがいいのではと思っている次第です。

さてさて本題へ。
長都で千歳線撮影を終え、新千歳空港であらかじめ買っておいた乗車券と特急券を持って特急スーパーとかちに乗車。そして南千歳から2つ目の停車駅、新夕張で下車します。もうお分かりですかね…というよりはトップの写真が全てを物語っているんですけどね笑

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キハ40系
〈9269D 普通 夕張〉

新夕張からは3月末の廃止が予定されている夕張支線に乗車します。夕張炭田の石炭を輸送するために今から約126年前に運行を開始した「夕張線」がこの路線の起源でして、新夕張と夕張を結ぶ16.1kmのローカル線ですな。

開業当初は運炭輸送で賑わっていたものの、炭鉱閉山とともに衰退の一途をたどることに。北海道の厳しい自然環境に加え、そもそも沿線自治体の夕張市が結構ヤバい状況に置かれていたのも影響したのか、2017年度の営業係数(100円の収入を得るための費用)が2118円というとんでもない大赤字路線と化していました。

正直言って夕張市とも夕張支線とも何も縁もない、というか北海道自体修学旅行でお世話になっただけに過ぎないんですが、せっかく行くんだから最後の勇姿を見届けようと思った次第です。

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新夕張を発車した臨時列車は、平日とあってか程よく席が埋まるほどの乗車率でした。ダイヤ改正後は全列車臨時扱いとなり、最終の追分行きを除いて支線内の折り返し運転となったそうな。しかも新夕張では改正後は特急との接続が優先されているため、ちょっぴり出費がかさみました…笑

途中駅で入れ替わり乗降がありつつ、自分は終点の1つ前の鹿ノ谷で降りてみました。かつては野幌(江別市)と夕張本町を結ぶ夕張鉄道も乗り入れ、運行上の拠点にもなっていたそうですが、今となっては単なる棒線駅となっています。

てっきり鉄道ファンまみれなのかな…と思っていたんですが、車内にもこの駅にも地元の方と思わしき方がちらほらといました。乗り納めといったところでしょうけど、廃止後の移動手段はどうなるのか気になるところではありますね。

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さて次の夕張行きは…なんて待っていられないので、1.3km歩いて終着駅の夕張に到着しました。観光案内センターと一体化した駅舎が立派ですが、きっぷ等は背後のホテルのフロントで取り扱っているとのこと。実際にそこで夕張駅のわがまちご当地入場券を買っておきました。

炭鉱を失った夕張市はかの昔「炭鉱から観光へ」をスローガンに掲げていまして、この夕張駅をホテル前に移転させてまで地域を盛り上げようとしましたが、不振に終わってしまい深刻な財政難に陥ってしまった…という暗い過去があります。それでもここまでやってこれたのは誇るべきことですな。

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「ありがとう」と感謝される夕張支線、3日後にはその線路に汽車…というか気動車が走らなくなります。地元では「3月でFinish」ではなく「4月からRestart(再出発)する」という認識らしく、前向きに捉える姿勢も大事なんだな…と思ったり。初訪問にして最後の乗車となった夕張支線、廃止後は全て撤去されるのか、はたまた観光面で活かされるのか、気になるところです。

さて次の新夕張行きは…とこれまた待っていられないので、ホテル前から発車する高速「ゆうばり」号で札幌駅前ターミナルまで向かいます。

次回に続きます。
ありがとうございました。