3/31 飯田線秘境駅巡り―小和田編
こんばんは。
やっと桜が咲いてきた鈴鹿市内、個人的には遅かったように思います。まあこの感じだと桜の下で入学式が執り行われそうなので、新入生にとっては嬉しいことでしょうな。
さて本題へ。
確認までに「秘境駅」とは周りに人家がほとんど無く、駅へのアクセスも難しい山奥や原野に佇む鉄道駅のことで、その筋だと牛山隆信さんがランキング化していることで有名ですよね。
鈴鹿から快速「みえ」4号と新快速で豊橋へ、そこから岡谷行きに乗り込んで、出発してから実に4時間41分掛けて小和田に到着しました。小幌(JR室蘭本線)、尾盛(大井川鐵道)に次ぐ有名秘境駅ですが、この駅13:19発の519M列車から降りたのはまさかの自分らただ2人だけでした。
以前は周辺に集落があったものの、1956年の佐久間ダム完成により水没し、それでも駅から約15分ほど歩いたところに一軒だけ残っていたんだとか。しかしそこに住んでいた方も移転したため、駅周辺の建物と言ったら廃墟2軒くらいなんですかね…
直前まで雨が降っていたのか少しぬかるんだ小道を降りると、良く言ってエメラルドグリーンが輝く天竜川が広がります。そこを右に曲がるとこれまた名物な朽ち果てたミゼットがお出迎え。「小和田 ミゼット」で検索したら一番多く出てくる写真でしょうけど、実はその奥にもう2台あることをご存知だったでしょうか?自分もこの時初めて知りました笑
そういや皇太子妃の旧姓も「小和田(おわだ)」と読み方は違えど表記は同じだそうで、恋愛成就スポットとしても地味に人気なんだとか。実際に結婚式も行われたそうで、当時の写真やベンチが残されていました。
秘境駅お決まりの「駅ノート」ももちろんありました。相当書き込まれているようで読むだけでも楽しかったんですが、せっかくなので自分も書かせてもらいました。既に裏表紙まで到達していたので、そろそろ新しいノートが必要…かも?
駅前で樹木の整備をしていた地元(って言っても静岡、愛知、長野のどこか分からないんですけどね笑)の方とも少しお話させて頂いたんですが、やはり“何もない”を求めてやって来るファンは多いんだとか。日常からかけ離れた空間は、やっぱり心を空っぽにさせてくれるものなんですね~
利用者皆無と言わんばかりの秘境駅ですが、それでも残る理由はやっぱり愛されているからなんでしょうね。令和の時代になっても存在し続けるであろうこの駅、これからも大切に見守っていきたいところですな。
約20分の滞在を経て、この駅13:42発の豊橋行きに乗って来た道を戻ります。
次回に続きます。
ありがとうございました。
【おまけ】